満月衛星。
ss
- 矛盾
花をつけることもできず
踏まれて枯れる
願い適わず
美しく咲くことの出来なかった
花
矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾矛盾
あの日、朋也の言葉を聴かされて、あたしはあたしの中に育っていた花を、自分で踏み枯らしたことを知った。朋也にお礼を言われて、どう返事をしていいのか分からなくて、そっかって気持ちで返事をした。案外サッパリとした気持ちで返事ができた。そんな自分にビックリもした。
サッパリとした気持ちで見送れたはずなのに、心から祝ってあげられたはずなのに、土に還ることもできない踏まれて地面に這いつくばった花が、涼しい顔で顔であたしを見上げて皮肉たっぷりに問いかけた。
「あんたの気持ちはどこへいくの? これからあたしはどうなるの?」
知らないわよそんなこと。むしろあたしが知りたいくらいだもの。
自嘲気味に笑って、あたしは答えた。
解ってるでしょ? あたしたちが思ってるほど、あたしたちは必要とはされてないわよ。
それだけ心の中で呟いて這いつくばったまま枯れ行く花を眺めては、また自嘲した。
「おはよー」
「……おはよ」
朝はキライ。調子は乗らないし、眠いし。何よりこの子の笑顔が眩しすぎて、あたしの心に痛い。
そんなあたしの心を知ってか知らずか、今日も妹はキゲンが良い。それもそのはず、学校へ行けば彼氏の朋也と逢えるのだから。二人はクラスメイトで、別クラスのあたしとは違う。
だけど今この状況に立ってみて、実際のところ内心ホッとしたところがあったのもまた、事実だった。
だって、二人が仲良く話してるところなんて、見たくないもの。
結局、叶うことのなかったあたしの思い。後から来た妹に全部持っていかれてしまった。あたしに残ったのは「姉」と「友達」そして「二人を結びつけた」って言うポジションだけ。
でもいいの、そう自分の心の中で完結させる。幸せそうな二人を見て、心から祝福してあげるんだ。そうするって決めたから。
「ウソツキ」
心の中で声がした。気持ちにはなんら嘘がないはずなのに、その一言が胸の深い所に刺さった。気がつけば、足元に枯れかけた花が這いつくばってあたしを見上げてる。
花が口を開いて、あたしに言った。
「ウソツキ、椋に掠め取られて本当は口惜しいくせに。何で言わないの? 朋也は私の者だって」
うるさいっ! あんたは黙ってなさいっ!!
「いいえ、黙らない。だって、あたしはあんたなんだから。どんだけ自分を偽ろうとしたって、裏の裏まであたしにはあんたが見えるもの」
そこまで解ってんだったら素直に二人を認めてあげようって気持ちを理解しなさいよっ。
「ほら、またウソが出た。そうじゃないでしょ? 二人を認めてあげたいんじゃなくて、自分が逃げ出したいだけでしょ?」
違うっ。
「ああ、そう。そこまで意地を張るならいいわ。あたしはあんただもの。あたしがあんたの立場だったら、きっと同じ事を言うわ。それじゃあ、あたしも祝ってあげる」
それだけ言うと花はおめでとうおめでとうと、心のそこから嬉しそうな声で二人を祝いだした。花びらの一枚一枚もそれに合わせて謡いだす。
おめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとうおめでとう……
ハーモニーなんてお世辞にも言えないその声は、まさに不協和音そのもの。うるさいったらありゃしない。けど、止められなかった。違う。止めたくなかった。けたたましく鳴り止まない声が、うるさいと、邪魔だとしか感じないはずのその音が、心地よかった。
いつまでも続くおめでとうと言う声が、いつの間にかあたしの上から聞こえていた。あたしを見下しながらひらりはらりと空に舞う五月蠅い花が、そしておめでとうおめでとうを繰り返しながら、裂けた。
ひらりはらり、ひらりはらりと舞い散る花びら一つ一つが、おめでとうおめでとう……けたたましく祝福の歌を唄う。鳴り止まない音をBGMにして裂けて花から零れた花びらの一つが、品のない舌になってしゃべりだした。
「クスクスクスクス、どう? 気は晴れた?」
晴れ晴れとした気分よ。涙が出てきそうだわ。
「それはよかったわ」
クスクスと癪に障る声を残して、裂けた舌はビチビチと跳ねながらどこかに消えた。おめでとうの声も、いつの間にか無くなった。
世界があたしの頭の中から、現実に戻っていく。台所から聞こえる人生の春を謳歌する鼻歌が耳障り。
あたしが、朋也とああなれたら。
そんなことを考えるだけで心の奥が息苦しい。ああ、あたしはまだ春に焦がれてる。ありもしない希望の光が、心の奥底に差し込んで痛い。あたしが焦がれた春は、あたしが憧れた春は、今のあたしには眩しくて、ただただ眩しすぎる。眩しすぎる。
そうか、とあたしは納得した。あの舌がいったおめでとうの連呼も、やっぱりあたしの本心なんだ。連呼してノイズを出して、それを雲みたいにして、太陽の光が強く当たらないように、あたしの心が見えなくなるようにしてるんだ。
あたしらしい。気づいてしまえばなんてことは無い、意気地のない自分がそこにいただけだった。
「お姉ちゃーん、ちょっと来てー」
台所から聞こえてきた声に引き戻されて、あたしの意識は現実に戻ってきた。あの声は自分の料理に自信が無いときの声だ。昨日料理の本を見ていたから、そういうことなんだろう。
はいはい、と苦笑しながら台所へと向かう。おめでとうと言う祝福の言葉を、今度は自らの意思で心の中に鳴らして、黒い感情を心の奥にしまいこむ。雲のかかった心は、いくらかあたしを楽にしてくれた。
曇り空みたいに強い光を遮ってくれて、弱くしか当たらない光は、あたしにも優しい。だからほら、もう椋を見ても、さっきほど眩しくない。暗い感情も表に出てこない。
「どうしたの? また失敗でもやらかした? もうヤよ、あんたの失敗作を処理するのは」
いつもみたいに苦笑しながら、台所に入ってあたしは答えた。
「むぅ〜、そうじゃないよ。お姉ちゃん最近いじわるだよ?」
そういってむくれる妹。やっぱりかわいくなったと思う。色眼鏡とかそういうのを抜きして、この子はかわいくなった。お世辞抜きでそう思う。
ほんの少しの本音をこめて、いじめるみたいにニヤリと笑って、あたしは椋に言ってやった。
「だって、あんたかが朋也とくっ付いて毎日いちゃつくもんだから、独り者の身としてはやっかむしかないのよ。ひがまれるのはいい女の特権と思って、ひがまれなさい」
「あはは、そっか。それじゃあ頑張ってひがまれるね」
「頑張らなくていいわよ。それで、お昼ご飯のお弁当の方はいいの?」
「ああ、そうだった。それでね、これ、ちょっと味見して欲しいんだけど」
「どれどれ……」
本音と嘘がゴチャ混ぜになって、どれがホントでどれが嘘なのか解らなくなってくる。そうじゃないのかもしれない。そうじゃなくて、本当は、全部が嘘で全部がホントなのかも。
どっちでも構わない。だって、あたしは今、こうして笑ってるんだから。
笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ、ほら。
いつものように通う学校。前までは学校に行くこと自体が空気を吸ったり吐いたりするみたいに自然なことだったからなんとも思わなかった。だけど今は違う。いやな意識があたしにまとわりついて息苦しい。
まるで溺れる魚。
溺れると解っててもこうしてわざわざ自分で自分の首を絞めに行くあたし。
今ならきっとパブロフの犬にだってなれる。
「今日もアツアツねー」
「あっ、お姉ちゃん」
「悪かったな。それもこれもお前のおかげだよ」
迷惑そうに見えて、その裏では嬉しそうな朋也の何気ない言葉が、あたしの心を熱くして、冷たくした。感謝の言葉はあたしに向けられたけど、だからと言ってあたしと朋也の関係がどうこうなるわけじゃない。後退しないし、前進もしない。
懲りもせずに隣の教室に行ってみれば、不良と委員長が仲良くおしゃべり。そんなシュールな光景も、このクラスじゃ今は当たり前の光景になってる。二人が付き合い始めた当初は名物になったみたいだけど、時間が経ってしまえば回りも順応してしまって、今じゃ誰もがそんな光景を受け入れてる。
そんなクラスが嫌だった。あたしが居ないところで、こんな光景が当たり前になっていくのが、嫌だった。かと言って目の当たりに出来る勇気も無くて、結局前にも後ろにも進めない。
「で、何しに来たんだ、お前は」
「やぁねぇ、かわいい妹が彼氏の毒牙にかかってないか心配するのは姉として当然でしょ?」
「毒牙って、おまえなぁ」
「もし椋に変なことしてみなさいよ、末代先まで消えない傷跡つけてやるわよ?」
「真顔でおっかないこと言うな」
「あら、本気よ?」
「冗談じゃないのかよっ」
「当たり前じゃない」
しれっとした顔で言ってやる。こんな普段のやり取りができるのが嬉しい。気になって椋の方を見ると、難しい顔をしてる。椋には朋也とこんな風なやり取りができない、それが彼女の嫉妬につながる。椋にはできないことをあたしがやっていると言うこと、椋に、朋也の彼女に嫉妬をされている、と言う優越感があたしを侵す。
嫌な女になっちゃったなって言う自己憐憫。気分はさながらお昼のメロドラマのヒロイン。自分は不幸だって思える幸せ。そんな暗い優越感と喜びに浸ることで、あたしの心が満たされる。
二人の反応に一通り満足すると、休み時間の終了を告げる鐘が鳴る。それじゃあ教室に戻りますか。長居しすぎると椋にせかされてしまう。それじゃあね、とだけ伝えると椋はあからさまに安堵した様子を見せた。周りに悟られないようにしたみたいだったけど、あたしにはハッキリと解った。
笑いが、こみ上げてきた。
ごちゃごちゃしたものも一緒に全部笑い飛ばせればいいけど、そんなことができないことは解ってるから、したって意味の無いこともわかってるから、あたしの春は死んだから、おめでとうと綺麗事をほざいてやまない夏があたしを支配してるから、眩しい太陽がうるさいから、でもあたしは今幸せだから、理由はいっぱいあったから……
だから笑った。
声を出すと、流石に危ない人だから、声を殺して、笑った。教室を出たら授業をサボって屋上に行って、声を出して笑おう。きっと気持ちがいい。
込み上げてきた笑いを喉の奥に隠すと、教室から出て行くためにドアへと向かっていると、朋也と椋の会話が聞こえる。教室の中はザワザワと喧騒が納まらないのに、二人の会話がクリーンに聞こえる。
「私もお姉ちゃんみたいになりたいです」
しょんぼりって感じの、いかにも不服そうな椋の声が聞こえる。
「なんだ、藪から棒に?」
「だって、お姉ちゃんみたいになれたら、朋也君とああいう会話ができるんだって思うと、お姉ちゃんが羨ましくて……」
「それじゃあ椋は杏みたいに俺と減らず口叩き合ったりとか、辞書ブン投げたり、そこから口論してみたりとかってのを、したいのか?」
「そうかもです……」
「俺はお前とそんなことするつもりはさらさら無いぞ? 杏が二人だなんて、ゾッとしない」
言ってくれんじゃない。そんなこと言われればこっちだって声がでる。
「なんか言った?」
「幻聴だ」
「そう」
余計なことを言わなかったことに免じて、それ以上はやっかまない。
「話の腰が折れたな、すまん」と言ってコホンと一つ、咳払いをする。
だけどそれは、椋のしょんぼりを加速させるには十分すぎたみたいで、ますますしょぼんとする。愉快。
「でも、なんでも遠慮せずに言い合える関係って、やっぱり羨ましいと思います」
「? それじゃあ椋は俺に言いたいことを言えてないのか? 気持ちをはっきりと伝えた方が、早くお互いが理解できるようになると思う、って前に言ったのは椋だぜ?」
「言いたいことはちゃんと伝えられてます。けど……」
「けど?」
「あたしと居る時とはまた違った顔をしてます……。朋也君、凄く楽しそうです」
「まぁ話しやすいってのはあるな。あれで二年の時からの付き合いだし」
「そう、ですよね……」
たかが一年、されど一年。そんな言葉が椋の頭の中をグルグルしているに違いない。優越感。
ただそれだけがあたしの心を満たして、笑いをこみ上げさせる。
だけど、次に言った朋也の一言が、あたしを凍りつかせた。
「それに、杏とは友達だからな。彼女と同じ様には扱えないだろ?」
「えっ?」
その声は、椋の声だったかあたしの声だったか、発した言葉は同じでも、声のトーンは正反対だった。
優越感が、霧散したのがわかった。一瞬だ。ほんの一瞬の出来事だった。朋也のたったその一言で、一年間であたしが築きあげたものを、あの子が一ヶ月で全部ひっくり返して、持って行ってしまったことを実感させた。
照れながら椋の頭を優しく撫でる朋也。決してあたしにはされることの無い行為。見たくなかった。逃げなくちゃ逃げなくちゃと心が警笛を鳴らすけど、目が離せなかった。その光景が、目から離れなかった。
「あれ、杏、どうしたのさ?」
「なんでもないわよっ」
いつもどおり重役出勤してきた陽平の声で我に帰ったあたしは、強がりを一つ吐き捨てて、その言葉を弾みにして逃げた。
教室から逃げたはずなのに、二人はもう居ないのに、二人のあの光景が、目から離れない。目からじゃない、心からだ。
「ああ、かわいそうなあたし」あたしの中で裂けた舌が嬉しそうに言った。「悲劇のヒロインのいっちょ上がりね」
悲劇じゃないわよ。単なる自業自得っていうのよ、この場合。
「そう? それじゃあ、自業自得なヒロインのできあがりね」
全くよ。悲しくて笑いしかこみ上げてこないわ。
「本当ね、涙なんて出てこないわね。屋上行ってこみ上げる笑いをどうにかしたい気分よ」
初めて意見があったわね。
「そうね」
そのまま授業をサボって、屋上に上がる。いやみなくらいに太陽が眩しくて、哀色の空は雲ひとつ無く澄み渡っていて可愛げがない。屋上には誰もいなくてちょうど良いやって、笑ってみた。そんな空の下で悲しくて笑ってる自分が滑稽極まりなかった。
ひとしきり笑って、自分の立場を改めて見つめなおしてたら、虚しさが溢れて、また笑いが溢れた。だからまた笑った。空が青かったから、また笑った。
曇り空が、恋しい。
おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。おめでとう。
おめでとうとうるさい雲が、今日もあの子の輝きを遮る。秋に射す光は風に優しい光をあたしに与えてくれる。今日の天気がまさにそんな感じで、あれから巡る季節もまた秋を迎えていた。
「おはよー」
「……おはよ」
あたしは相変わらずキライな朝を低いテンションで迎えてる。今日も椋はお弁当を作って学校へ持って行くようで、朝から忙しそう。
「お姉ちゃーん」
「はいはい、今行きますよー」
それだけ伝えて、自分の気合を入れる。
笑いなさいよ、ほら。笑いなさいよ。
笑って二人を祝福してあげるんでしょう?
心の中で叫ぶ声に、裂けた舌が本音を漏らす。
「まだウソをつく。別れて欲しい、あたしを見て欲しいって、素直に言った方がラクよ?」
朝からうるさい。黙りなさい。
いい加減慣れたこの舌との会話だけど、この舌の言うことを否定することはできなかった。今回も、できない。けど素直に二人を祝福してあげたいと思う気持ちにもまた、嘘はなかった。結局、この舌が漏らすことも、あたしがやろうとしていることも、両方本音だった。でも今は、この舌とおしゃべりをしたい気分じゃないから黙らせた。
言いたいことが言えたからか、舌は言われたとおりにしゃべるのを止める。そして嬉しそうにビチビチ跳ねて、クスクスと笑った。
きっとあたしは、これからもこの暗いあたしだけの物語を続けていくのだろう。この裂けた二枚の舌と、つまらない言い合いをしながら。
ビチビチと跳ねる舌の言ったことも本音なら、心から祝いたいと思うのも、いつの間にかあたしの本音になっていた。つき続けた嘘も、今じゃ本音になっていた。嘘から出た真。そんなものをこれほど実感したことも無い。
「椋の腕だったらもうあたしに頼らなくても大丈夫だと思うわよ?」
差し出された今日のお昼ご飯のおかずを一つつまんで出した答えはそれだった。前から何度か同じようなことを伝えているのだけど、本人としてはやはり不安らしい。その気持ちは分からなくも無い。あたしだって、好きな人に食べてもらうものは美味しく食べてもらいらいもの。
「でもやっぱり、自分の舌だけだと不安だから……」
「大丈夫よ、もしも仮に不味いなんていって残したら、その時は朋也にこの世の終わりを見せてあげるから」
「わわわっ、そんなことしちゃダメだよ」
「冗談よ」
椋の反応が面白くってクスクス笑っているあたしをみて、からかわれた事に気づいたらしい。向くれてぷいっと顔を背ける椋にゴメンゴメンとあたしは謝る。
こんなやり取りが楽しくて、今日もあたしはあの子達に笑顔を振りまく。明日もきっと、同じ顔をする。明後日も、明々後日も。これからもずっと、ずっとずっと、同じ顔をする。
心で枯れた、この花を見下ろしながら。
醜いあたしを抱えて、あたしはこれからも笑う。
いつかあたしに、好きな人ができて
いつかあたしに優しい花が咲くなら
椋になれ
おわり
---あとがき---
ハイ、名無しさん大会が終わって、すっかり忘れてました。ごめんなさい。そんなこんなでかっきーに指摘されたらストをちょっとだけ手直しして、こちらで出してみました。どーよ?
実はこの作品、裏を話すと、始めは渚メインのお話でした。死んじゃった渚視点で、自暴自棄になった朋也を見守って、それでも生きてくださいって言う感じのお話でした。
そんな話しのどこをどーしたら、こんな話になるんでしょうね? 書き始めた頃に自分の神経がよく分かりません。一つの事象は、そこにいたるまでにさまざまな過程を通るもんなんですね。
出展当時、この作品をえびさんが書いたと勘違いなさった方が多数居ました。こんなSSを16歳児に書かれたら、私は真剣に心配します。25歳児の心配は、しなくて結構です(笑)。
読んだりなんだりで、訳がわからなくなってきたんで、〆ちゃいます(笑)。
読んでくださった方々に、たくさんの感謝を。
(06/09/09)
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