満月衛星。-音 邦-GUNIW TOOLS 満月衛星。  音 邦 - GUNIW TOOLS

音源  OTHER GOOSE  DADA  DAZZLE  真鍮卵  FICKLE BOON

---OTHER GOOSE
  前作に比べてどえらく聴きやすくなった。どれくらい聴きやすくなったかといわれりゃ、測量機がないので数値で表すことは出来ないが、口ずさんでフンフン言う分には気持ちがいい曲がずらりと揃ってる事は間違いない。

  名曲、『香風積』と『冬のうぐいす』が収録されているのもこれ。もぉ〜語るに尽きるほどの名曲だから、あえて何も言わない。
  ジャズロック要素の強くてワムがチャカポコチャカポコいってる『Stupid Person』なんかも私は好きだ。この曲のギターアレンジはかなり大人っぽくて雰囲気がよい。
  同様な理由で好きなのが『ユキドケミズ』Bメロ〜サビにかけてのメロディラインが絶品。そこから間奏、そして流れるように入るAメロへの展開で絶頂。そして最後に昇天。

  Billy what wild cool nightではASAKIさんがボーカルとってオーイエ!キーポンロッキン!!な感じで叫んでる。Fancy Pinkの後に聴くから面白いぞ。
  歌詞カードには『The lyrics are "very" broken English』という注意書きが書かれている。この注意書きに微笑ましいものを感じてしまうのは果たして私だけか?
  あらかた、フルさんにコケにされたか、Jakeさんに注意されたかしたのだろう。ASAKIさんのいじられ具合がこんなところから見え隠れしているような気がしますわん。

  割りとジャズな要素もあるけど、根っこはやっぱりロックだよね。なんだかんだ言ってバンドでロックしてるのがこのバンドらしい気がして好きだな。
  軽く聴こうと想えば、軽く聴けるし、どこまでも掘り下げて聴こうとすれば、きりがなく深いところまで掘り下げられるアルバム。人によっての聴き方が顕著に現れるアルバムなんじゃないかなこれは、特に。

  ものっそい名盤だと思うのですよ、私正直このアルバム好きです。いや、まぁ好きでなきゃこんなとこで感想なんぞ書かないんですけど。
  一聴の価値ありというよりも家の家宝にしろッ!!くらいのいきおいで。

m1.Plenty of Flour m2.香風積 m3.Stupid Person m4.ヨモギの心 m5.ユキドケミズ m6.FANCY PINK m7.Billy what wild cool night m8.DISTORTION m9.Living Hairspring m10.冬のうぐいす

---DADA
  Jakeさんが抜けた後に出したシングル。グニューのこれからを匂わせる音源でしたよ。
  バックトラックをAsakiさんが担うようになったおかげで、サウンドはバリバリにブリティッシュになったよ。
  でもやっぱりこだわる所はきっとライヴって言う場所に有ったんだと思う。打ち込みをどんなに使っていても根っこにあるのはやっぱりバンドサウンドです。ベースがいて、ドラムがいて……って言うね。

  FAT DECEMBERなんかは普通にバンドを思わせるサウンドだし、歌詞がシニカルな痛まない雲はアコースティックギターの音色がとてもキレイで好き。
  って言うかアコースティックなアレンジのおかげで痛まない雲の歌詞って言うのが余計にエッジが効いたものになってるんじゃなかろうか……なぁ〜んて感じるよ。
  イタ優しくて好きよ。

m1.DADA m2.痛まない雲 m3.FAT DECEMBER

---DAZZLE
  音楽の方向が一気に変わったグニューのメジャー3枚目のアルバム。そりゃメインのトラックメーカーが変わったんだから、音楽も変わるわな。
  どー変わったかってのを端的に言えば、ロックジャズからニューウェーブにっていうのが一番解り易い。ASAKIさんの聴いてきた音楽、影響さテレ北音楽ってのがブリティッシュよりだと言う事がよく解りますな。
  まぁだからといってグニューが変わっちまったかと聴かれればそんなこたぁない。相も変わらずグニューはグニューです。
  マニュピレイターに元M-AGEの岡崎さんがいるおかげでしょうか、打ち込みのパターンがM-AGEはJEJUS JONESに似てる。

  アルバムトータルで聴いても完成度って言うやつは高いから、単品で聴いてもどれもがいける。
  baby's one doがその中でもかなりお気に入り。なんて言ったら好いんだろうなぁ〜……ウネウネグニャニャした感じっていうのがモロに出てるんですよね、この曲。
  そういう点でアルバムの中で最もグニューというバンドを表している感じがとてつもなくいい。サイケというよりかは、やっぱりグニャグニャ。

  baby's one doに感じたイメージで考えていくと、このアルバムってASAKIさんが感じているguniw toolsというものを体現したかったアルバムなのではあるまいか?そんな気がしてきた
  多分その企みは見事に出来ているんじゃなかろうかなぁ〜と想う。このアルバムに感じる歪んだ、グニャグニャ感というやつが、私はとても好き。心地いいという言葉に差し替えてもいい。
  最後にくるHush and …の〆方のキレイな事キレイな事。大満足できる一枚。大好きだ。

m1.Border of Taboo m2.baby's one do m3.Maggot Gun m4.GRAZING m5.VANITY m6.TONE m7.遠い雁 m8.Picture of Utopia m9.DROP an OAR m10.Hush and …

---真鍮卵
  いいね、いいね。大好きだよこの曲。ずっとインダストリアルだと思ってたけど実はニューウェーブだったよ、ごめんね。でも大好きだよ。
  打ち込みでブリティッシュで、グニャグニャとしてる。どこまでも澄み切ってるんだけど、誰よりも捻くれてるこのバンドのこの曲が大好きさ。
  実にマニアックな音をしてる。普通に在るポピュラー・ミュージックとはどこか一線を隔してるよ。

  でね、でね、STEEL LEAFが大好きなんですよ。すげぇ好きなんですよ。どんよりしてて音ですらどこか無機質な感じがするの。
  荒廃しきってて乾いた台地に乾いた風が荒れ狂うような風景が頭をよぎるの。どこまでもそんな風景、情景が広がるのに何か光を感じてしまうのですよ。
  これは聴け、マジで聴け。ビッキビキの打ち込みとそれに絡む楽器とボーカルの全ての具合がサイコーにかっけぇのです。

m1.真鍮卵 m2.STEEL LEAF m3.Case of Destruction

---FICKLE BOON
  打ち込みの分量が著しく減って出来上がったグニューさんの4枚目のオリジナルフルアルバム。コレがまた大変塩梅がよろしい。
  相変わらずASAKI節ブリティッシュサウンドは炸裂してるけど、前作よりASAKIさん主張みたいなものが増えたんじゃないかな?
  俺はあーしたい、こーしたい的なものが前作よりも強く見える気がする。

  打ち込みが減った分、シンプルになった上に他の楽器がずんと重くなってバンドとしての音が強く出てるんじゃないかな。前作と近作の好きのベクトルが違うのは多分その所為。
  アレはアレで好き。コレはコレで好きとは……なんと節操のないことかっ!!まぁ、一個人の感想に節操なんて言葉は意味の成さない物なので、先に進みます。
  このアルバムでのASAKIさんのギターはバッキングが力強くて非常に好き。特にこのアルバムのバッキングはとてもよいのです。なんと言うか……心にガツンと来るものがあるのですよ。

  何気にね……全曲好きなんですよ。中でも特にMISTY GATEとLOOSER SUGERが。MISTY GATEの斜めに傾いちゃってて深くて広い雰囲気とか、LOOSER SUGERの皮肉って尖がっちゃってる感じとかがとても好きなのです。
  虚無感っていうか荒れた大地が観えるっていうか……とにかく荒廃したイメージの中で優しい風が吹くイメージのする『殻の一脚』や『無題の塔』なんかも素敵に好いぞ。
  しかし、『無題の塔』で〆られると、まだアルバムは続くのではなかろうかという感覚にとらわれてしまうのですよ。
  この曲で〆たってのは『トゥー・ビー・コンティニュード』的な何かだったのだろうか……。もしそうなら、物の見事にグニュー側の用意した罠にはまってることになるね、私。(笑)

  どーでもいいことだけど、無題の塔のフルさんの低音ボーカルにゾクゾクとキちゃってる私。果たして大丈夫だろうか……。
  フルさんの低音ボイスには何かがあると思う、何かが……ッ!!

m1.Equal in vain m2.真鍮卵 [Blind] m3.MISTY GATE m4.TIN MAN'S HALF CIRCUIT m5.GREEN CARNIVAL [VER:2.0] m6.Ladybird's sleeping art m7.畏俘 m8.殻の一脚 m9.Looser Suger m10.無題の塔

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